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キッチンを移動するリフォームの費用を解説!注意点や事例も紹介
キッチンの使い勝手が悪い、雰囲気を変えたいなどのお悩みがあれば、リフォームがおすすめです。キッチンの交換だけでなく、キッチンの向きを変えるリフォームや、場所を変更するリフォームなどさまざまな方法があります。
今回はキッチンの移動リフォームのメリットや費用相場を解説するとともに、移動が難しいケースや移動する場合の注意点もあわせて紹介します。実際に旭ハウジングでキッチンの移動を行ったリフォーム事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
リフォームでキッチンを移動させるメリット
リフォームによってキッチンの位置を移動させることに、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは主な3つのメリットを紹介します。
使い勝手が向上する
今お使いのキッチンに対して「調理中の動線が長く作業しにくい」「閉鎖的なキッチンで気分が上がらない」といったお悩みがあるなら、リフォームで解決できます。使いやすい位置や開放的な空間にキッチンを移動させることで、使い勝手をよくしたり、家族とのコミュニケーションを取りやすくすることができ、日々の調理がグッと楽になるでしょう。
また、キッチン移動に伴い、収納を増やすことも可能です。例えば壁付けタイプのキッチンを対面キッチンにすれば、背面収納を設けられます。収納力をアップさせられることも、使い勝手向上の一因になります。
間取り変更しなくても雰囲気が変えられる
キッチンの移動により、部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。例えば壁付けタイプのキッチンを移動させ、対面キッチンにするとダイニングやリビングとの一体感が生まれ、明るく開放的な雰囲気になります。間取り変更するだけの予算がなくても、キッチンの位置ひとつでLDKの雰囲気を変えられるのは大きなメリットです。
おしゃれなキッチンにできる
キッチン移動の際に、キッチン本体を新しくしたり、内装リフォームを伴ったりするケースが多いため、おしゃれなキッチン空間を叶えやすくなります。新しいキッチンに取り替えて機能性を向上させるだけでなく、床やクロスなども一新して好きなインテリアに見た目を変えられるのもリフォームならではのメリットです。
リフォームでキッチンの移動が難しいケース
リフォームで必ずキッチンを移動できるとは限りません。特に集合住宅であるマンションはリフォームに関する制約が多く、希望通りにキッチンを移動できないことがあります。
移動の可否は現地調査をしてみないと分からない場合が多いため、まずは実績豊富なリフォーム会社に相談することをおすすめします。
次に、主にどんなケースが移動できないのか見ていきましょう。
【戸建て】移動先に耐力壁がある
戸建ては、比較的キッチンの移動リフォームをしやすいのですが、移動を希望する位置に耐力壁(家の構造を支える壁)があると、キッチンの設置が難しくなります。耐力壁は取り払えないため、耐力壁を避けてそれ以外の位置に移動させなければなりません。
【マンション】管理規約により水回りの移動が禁止されている
マンションは管理規約により、水回りの移動が禁止されていることもあります。その場合はキッチンを移動させずに、キッチン本体を取り替えるか、キッチン以外の間取りを変更するなどの対応をとることになります。どのようなプランが可能か、より希望に近いリフォームをするにはどんなプランを選べばよいのかは、リフォーム会社に相談することをおすすめします。
【マンション】スラブ下配管のケース
配管が床スラブ(マンションの構造体コンクリート)の上を通るか、スラブを貫通するかによって、キッチン移動の難易度が変わります。スラブを貫通するタイプをスラブ下配管と呼び、こちらの場合キッチン移動はほぼできないと考えましょう。
画像出典:排水は床スラブ上配管か | マンションリフォーム推進協議会
ほとんどのマンションがスラブ上配管を採用していますが、1970年代ごろの古いマンションはスラブ下配管の可能性があります。お住まいのマンションがどちらのタイプなのかは、管理組合から情報を得られますので問い合わせてみましょう。
【マンション】PSとダクトから遠くなる
マンションの場合、PS(パイプスペース)と呼ばれる配管が集まるスペースや、元の換気ダクトの位置から遠くなりすぎると、キッチンの移動が難しくなります。
排水管は勾配がないとスムーズに排水できないため、PSから遠くなるほど勾配を急にしなくてはなりません。そのためには床の高さを上げる工事が必要となり、より大掛かりなリフォームが必要になります。さらに、換気ダクトの位置を移動できないと判断されると、キッチンの移動は難しくなります。
キッチン移動のリフォームにかかる費用相場と注意点
キッチン移動のパターンは主に以下4つがあります。
・既存キッチンの向きを変える
・壁付けキッチンを対面キッチンに変える
・位置を変更しアイランドキッチンに変える
・階を移動する
それぞれに必要な費用相場や、施工を検討する際の注意点を紹介します。
既存キッチンの向きを変える【35~70万円】
既存キッチンの向きを変えるリフォームの費用相場は、約35~70万円です。まだキッチンが十分使える場合や、現在の機能に満足している場合は、向きを変えるだけで動線や雰囲気が変えられます。
【注意点】10年を過ぎたキッチンは交換を推奨 キッチンの耐用年数は15~20年と言われています。今お使いのキッチンが10年を過ぎているのであれば、そう遠くないうちに交換時期がくるため、キッチンの移動リフォームと同時に新しいものに交換するのがおすすめです。 キッチンの交換を伴うリフォームの場合は、キッチンのグレードにもよりますが、約50~100万円は見ておいたほうがよいでしょう。移動だけの費用よりは高くなりますが、数年後にリフォームするよりも同時に交換しておいたほうが施工費を抑えられるためです。 |
壁付けキッチンを対面キッチンに変える【100~250万円】
壁付けキッチンを対面キッチンに変える場合は、約100~250万円の工事費用が必要です。リビングに背を向けて調理する壁付けキッチンから、対面キッチンにすることで、家族とコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
なお、費用が高くなるのは交換するキッチンの本体を購入する費用が必要になるからです。こちらもキッチンのグレードによりますが、機能性や意匠性に優れたものを選ぶと、さらに費用が上乗せされます。
【注意点】家事動線を考える 壁付けキッチンから対面キッチンに変えることで、家事動線が大きく変わります。壁付けキッチンの場合は背面に遮るものがないため比較的短い動線で作業できますが、対面キッチンの場合は、配膳や片付けをする際に、キッチンとダイニングを頻繁に行き来したり、回り込んだりする必要があります。 「かえって使いづらくなった」とならないためにも、対面キッチンの場合はダイニングへの動線が長くなりがちな点をあらかじめ理解し、リフォーム計画時に家事動線を短くする工夫を取り入れるなどしましょう。 |
位置を変更しアイランドキッチンに変える【200~300万円】
既存キッチンを撤去し、位置を変更してアイランドキッチンに変えるリフォームは約200~300万円が必要です。「アイランド」の名の通り、島のように独立しているため、キッチンの回りを回遊でき、作業動線がスムーズになります。デザイン性に優れたものも多く、アイランドキッチンを導入するだけでLDKがおしゃれになるのもポイントです。
【注意点】高額かつ周囲に広さがないとかえって使いにくい アイランドキッチンは、すべての面に化粧パネルが必要で、他のキッチンよりも部材を多く必要とすることから、キッチンの移動リフォームの中でも高額になる傾向にあります。 また、使いやすいアイランドキッチンにするには、両側の壁と背後の壁までの距離が最低でも80~90cmは必要です。標準的なアイランドキッチンのサイズは間口240~270cm、奥行75~100cmとなっているため、最低でも6帖程度のキッチンスペースを確保しなければなりません。 もし十分な広さが確保できない場合は、無理にアイランドキッチンを採用せず、片側が壁付けになった比較的省スペースでも設置できるペニンシュラキッチンを検討するのもよいでしょう。 |
階を移動する【250万円~】
キッチンは横方向の移動だけでなく、階を変更する縦方向の移動も考えられます。例えば1階の日当たりが悪いなどで、2階リビングに変更する場合はキッチンも一緒に移動させるケースが多いでしょう。階を移動するキッチンのリフォームは約250万円以上必要です。
【注意点】高額になりやすい 階を移動するキッチンリフォームが高額になる理由は、新たに配管工事やダクト設置、配線工事などが必要となるから。また、キッチンの移設に伴い、内装工事も必須となるため、その分他の移動リフォームよりも高額になります。 ただし、キッチンを真上あるいは真下へ移動させるケースであれば、既存の配管やダクトをまでの距離が短くなるため、やや費用を抑えられます。階を移動させるリフォームで予算の折り合いが付かない場合は、できるだけ真上あるいは真下に移動させるとよいでしょう。 |
キッチンを移動させたリフォームの事例
ここからはキッチン移動リフォームの事例を2つ紹介します。
壁付けキッチンをアイランドキッチンへ
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壁付けキッチンをアイランドキッチンにリフォームした事例です。お客様は、リビングに背を向けて黙々と調理する壁付けキッチンから、家族と会話しながら家事ができる開放的な対面キッチンに変えたいとのご希望をお持ちでした。
パナソニックのショールームで見かけた、ダイニングテーブルとしても使える斬新なキッチンを気に入られたことから、キッチンを中心としたリフォームをすることになりました。
リフォーム後のアイランドキッチンは左右どちらからでも出入りでき、家事動線も楽々です。ワークトライアングル(シンク、コンロ、冷蔵庫の3つを結ぶ作業動線)も作りやすく、より使い勝手のよいキッチンになりました。
▼詳しくはこちら▼
https://www.asahi-h.co.jp/works_reform/1194
リビング奥のキッチンを対面キッチンへ
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奥まった位置にあった独立タイプのキッチンをリビングダイニングに面した場所に移動させ、開放感のある対面キッチンにリフォームしました。お客様の「家族団らんで料理を楽しみたい」という希望を叶えるために、フルフラットのオープンキッチンを採用しています。
コンロ前にガラスパネルを設置することで、フルフラットの開放感はそのままに、油汚れを広がりにくくしました。明るい色味のキッチンでお部屋も広々と明るくなり、気持ちよく過ごせそうです。
▼詳しくはこちら▼
https://www.asahi-h.co.jp/works_reform/1151
キッチンの移動リフォームのご相談は旭ハウジングへ
キッチンをリフォームで移動させることで、使い勝手が向上したり、雰囲気を変えられたりとさまざまなメリットが得られます。ただし、必ずしも希望の位置にキッチンを移動できるとは限りません。特にマンションの場合はキッチン移動に制約を伴う可能性が高いため、リフォーム前に管理規約を確認するのをお忘れなく。
「我が家は希望の位置に移動できる?」「希望するプランはどれくらいの予算でできるの?」など気になることがあれば、まずは実績豊富なリフォーム会社に問い合わせることをおすすめします。
東京・神奈川でキッチンの移動リフォームをご希望の方は、ぜひ旭ハウジングへご相談ください。家事ラクの工夫を搭載したパナソニック製の最新キッチンを体験できる、リノベーションモデルハウスもご見学いただけます。
▼資料請求やお問合せはこちら▼
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