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【マンション】部分別水回りリフォーム費用を徹底解説!相場や注意点も紹介
キッチン、浴室、トイレ、洗面所などの水回りは、日常生活において頻繁に利用する場所です。それゆえに故障が発生しやすくなったり、経年劣化によって機能が低下したりするだけでなく、家族構成やライフスタイルの変化によって、使い勝手が悪くなる場合もあります。
このような問題を解決し、より快適な生活空間を実現するためには、水回りのリフォームが有効な手段となります。本記事では、マンションの水回りリフォームについて、費用相場や注意点、リフォームで実現できることなどを詳しく解説します。
水回りリフォームで実現できること
水回りリフォームをすることで、機能性・省エネ・安全性・資産価値などの向上が期待できます。水回りの設備の老朽化や家族構成の変化によって、使いづらさを感じている方は、リフォームによって最新の設備を導入すれば、暮らしやすさが格段に向上します。
キッチンのリフォームでは、収納力や作業スペースの拡大が可能です。ビルトイン食洗機や浄水器一体型水栓などを導入すれば、家事の時短にも繋がります。
浴室では、浴室乾燥機を設置することで、雨の日でも洗濯物を干せるようになるなど、家事が楽になるでしょう。また、ミストサウナやジェットバスなどの機能を追加すれば、日々の疲れを癒す特別な空間を演出できます。
トイレは、タンクレストイレに交換することで、空間を広く使えるようになります。自動洗浄機能や節水機能付きのトイレを選べば、快適性と経済性を両立できます。(ただし、一部のマンションでは水圧不足でタンクレストイレが設置できないケースもあるため事前の確認が必要です)。
洗面所では、洗面化粧台のサイズアップや収納力の強化が可能です。タッチレス水栓や三面鏡などを設置すれば、より使い勝手が向上します。
これらの機能向上に加えて、手すり設置や段差の解消などのバリアフリー化も可能です。高齢者や小さなお子様がいるご家庭では、安全性を高めるリフォームも検討してみましょう。
また、最新設備の導入は省エネ効果にも繋がります。節水型のトイレやシャワーヘッドは水道代の節約になり、断熱効果の高い浴槽は光熱費の削減に貢献します。
機能性、安全性、省エネ効果、これらを総合的に考慮することで、快適なマンションライフを実現できるだけでなく、資産価値の向上にも繋がるでしょう。
【部分別】マンションの水回りリフォーム費用相場
マンションの水回りリフォームは、部分的に行うことも可能です。ここでは、キッチン、浴室、トイレ、洗面所それぞれの費用相場について詳しく見ていきましょう。
キッチンリフォームの費用相場
マンションのキッチンリフォームは、キッチンの種類やグレード、工事内容によって費用は変動します。相場感の把握はリフォームを計画する上で重要になるため、抑えておきましょう。
キッチンリフォームの費用は、キッチンの形状だけでなく、使用する設備のグレードによっても異なります。同じ形状のキッチンでも、素材や機能によって価格が大きく変動します。例えば、ワークトップの素材を人工大理石にするか、ステンレスにするか、あるいはシンクを大きくするかなど、さまざまなオプションを選択することで、費用は高くなります。
また、キッチンの配置換えも費用に影響します。キッチンの位置を移動する場合、配管工事や電気工事、壁の撤去や新設などが発生するため、キッチンの本体費用に加えて約20万円~250万円の工事費用が必要です。
このように、キッチンリフォームの費用はさまざまな要素によって変動するため、複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。
浴室リフォームの費用相場
浴室リフォームでは、在来浴室からユニットバスへの交換、あるいはユニットバスの交換が一般的です。
在来浴室とは、タイルやモルタルなどで壁や床を造作する昔ながらの浴室のこと。30年以上前に建てられたマンションでは、在来浴室を見かけることも多くあります。
在来浴室をユニットバスにリフォームする場合は、浴室の壁や床、浴槽などを撤去する必要があるため、その分費用が上乗せされます。ユニットバスは工場から出荷されたパーツを現場で組み立てる分、工期や費用を抑えやすいですが、広々としたタイプや高級感のある素材を使用すると費用も高くなります。
浴室暖房乾燥機や追い焚き機能などのオプション費用についても確認しておきましょう。浴室暖房乾燥機は、雨の日でも洗濯物を乾かせる便利な機能です。設置費用は、機能や機種によって異なりますが、約10万円~20万円が相場です。
追い焚き機能は一般的な機能として知られていますが、実はオプション扱いです。設置費用は、約5万円~15万円程度が目安ですが、給湯器が追い焚きに対応していない場合、給湯器の交換も必要になります。
その場合、購入費用として約18万円~30万円必要です。
トイレリフォームの費用相場
トイレをリフォームする場合、トイレ本体だけを交換するのか、もしくは内装も一緒にリフォームするのかによって費用が異なります。トイレ本体だけを交換することも可能ですが、古い便器の跡が残っていたり、汚れや臭いが気になったりすることも多く、床の張り替えを同時に行うケースが多くなります。
種類 | 特徴 | 費用 |
組み合わせトイレ | 便器、タンク、便座が別々になっている一般的なタイプ。 価格が安いのがメリット。 | 約8万円~ |
一体型トイレ | 便器とタンクが一体型になっているタイプ。 掃除がしやすく、すっきりとした見た目が特徴。 | 約14万円~ |
タンクレストイレ | タンクがないスタイリッシュなタイプ。 空間を広く使えるのがメリット。 | 約20万円~ |
+床(クッションフロア) 交換 | – | 約2~5万円 |
+天井と壁のクロス交換 | – | 約3~5万円 |
また、温水洗浄便座を選ぶと費用が上乗せされます。温水洗浄便座とは暖房便座、温水洗浄、脱臭などの機能がついた便座です。
最近では節水機能、オート開閉機能、自動お掃除機能など、多様な機能をもつ製品が登場しています。温水洗浄便座の価格は、基本的な機能のみの製品であれば比較的安価ですが、多機能な製品は高額になる傾向があります。
洗面所リフォームの費用相場
洗面化粧台には、主にユニットタイプ、システムタイプ、カウンタータイプの3種類があります。それぞれの特徴と費用相場は以下の通りです。
洗面台のサイズは、一般的に幅60cm~120cmまでと幅広いバリエーションがあります。限られたスペースにも設置できるコンパクトなタイプから、大人2人が並んで使えるゆとりのあるタイプまで、家族構成や洗面所の広さに合わせて選ぶことができます。
収納スペースについては、ユニットタイプは収納スペースが限られていることが多い一方、システムタイプは引き出しや棚など豊富な収納スペースを備えているものが多く、収納力に優れています。カウンタータイプは、カウンター下に収納を設けることも可能です。
リフォーム費用は、上記で示した洗面化粧台の価格に加え、設置工事費、既存の洗面台の撤去・処分費などが加算されます。配管の変更や内装のリフォームが必要な場合は、さらに費用がかかる場合もあります。
最近人気の洗面化粧台は、タッチレス水栓やLED照明、収納力抜群の三面鏡など、便利な機能が搭載されたものが増えています。リフォームの際は、デザイン性だけでなく機能性も考慮して選ぶと、より快適な洗面空間を実現できるでしょう。
水回りリフォームの費用は3点・4点セットと単体どっちがおすすめ?
水回りリフォームは単体での施工だけでなく、キッチン、お風呂、トイレ、洗面所の水回り設備を3点、もしくは4点セットなどでまとめて依頼することもできます。また、中にはセットプランを用意しているリフォーム会社もあります。どちらにもメリット・デメリットがあるため、事前に整理しておきましょう。
3点・4点セットリフォーム
水回りのリフォームを複数箇所同時に検討している方は、セットリフォームがおすすめです。
セットリフォームのメリットは、単体でリフォームするよりも費用を抑えられる点です。複数の設備をまとめて発注することで、仕入れ値や人件費、諸経費などを削減できます。
通常、複数箇所をリフォームする場合、それぞれの工事で別々に足場を組んだり、養生をしたりする必要がありますが、セットリフォームであれば一度で済むため、工事期間を短縮し、騒音や振動などの近隣への負担も軽減できます。さらに、セットで販売されている設備はデザインが統一されているため、空間に調和をもたらし、リフォーム後の満足度を高めます。
一方で、リフォーム会社独自のセットプランとしてサービスが提供されている場合、選べる設備が限られているといったことがあります。そうした場合は、メーカーや製品、オプションなどを自由に選択できないことが多く、自由度が低い点がデメリットに。場所の移動などにも対応できないケースがあるため、よく説明を聞いて希望のリフォームイメージと合致するかどうか検討しましょう。
また、すべての設備を交換する必要がない場合でも、こうしたセットプランではまとめて交換することになるため、不要な費用が発生する可能性があります。
セットリフォームは、複数箇所を同時にリフォームする場合、コストを抑えたい場合、工期を短縮したい場合に最適です。ただし、設備の交換と合わせて内装も変更したい場合や、特定のメーカーや製品にこだわりがある場合は、選択の幅が狭いセットプランの利用は避ける方が良いでしょう。
単体リフォーム
単体リフォームとは、キッチン、浴室、トイレ、洗面所といった水回り設備のうち、必要な箇所だけを個別にリフォームすることです。費用や工事期間など、セットリフォームと比較しながら、ご自身の状況に合ったリフォーム方法を選びましょう。
単体リフォームのメリットは、リフォームしたい箇所を自由に選択できる点です。例えば、キッチンだけ最新設備に交換したい、トイレの老朽化が特に気になるといった場合に、ピンポイントでリフォームできます。
また、特定のメーカーやグレードに強いこだわりがある場合にも、単体リフォームであれば希望を叶えやすいでしょう。さらに、予算に合わせてリフォーム範囲を調整できるため、費用を抑えたい方にも適しています。
一方で、セットリフォームに比べて割高になるケースがあり、工事も複数回に分かれることで全体の工期が長引く可能性があります。部分的にリフォームを行うため、選ぶ設備や内装のテイストによっては、家全体の統一感が損なわれる場合もあるでしょう。
単体リフォームは、一部の設備だけをリフォームしたい、こだわりを追求したい、予算が限られているといった場合に最適な選択です。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合ったリフォーム方法を選びましょう。
マンションの水回りリフォーム費用を決める要素
マンションの水回りリフォームの費用は、主に以下3点の要素によって左右されます。
● マンションの築年数と設備の老朽化度合い
● 使用する設備のグレードと機能
● 工事の規模や内容(配管交換の有無など)
これらの内容を詳しく見ていきましょう。
マンションの築年数と設備の老朽化度合い
マンションの水回りリフォームの費用を考える上で、築年数と設備の老朽化度合いは重要な要素です。築年数が経過するほど、設備の劣化が進み、リフォーム範囲も広がる傾向があります。
築20年以上のマンションになると、配管や電気配線などの老朽化に加え、建物の構造部分にも劣化が生じている可能性があるため、水回りリフォームと同時に別の箇所のリフォームが必要になるケースもあります。お住まいのマンションによって状況は異なりますので、リフォーム会社に事前調査をしてもらい、水回りのリフォームだけで済むのか、あるいは付随する箇所もリフォームすべきなのか判断してもらいましょう。
使用する設備のグレードと機能
水回りリフォーム費用は、使用する設備のグレードや機能によって大きく変わります。設備を選ぶ際には、予算と希望する機能のバランスを考えることが大切です。
例えば、ユニットバスの場合、ローグレードのシンプルなものから、ミドルグレードの断熱性・機能性に優れたもの、ハイクラスのジェットバスや浴室暖房乾燥機付きのものまでさまざまなグレードがあります。シャワーしか使わない、お風呂にこだわりがないなどであればローグレードで十分ですが、バスタイムを快適に過ごしたいのであればミドルグレード以上を選ぶとよいでしょう。
キッチンも同様に、ローグレードのシンプルなものから、収納力・機能性に優れたミドルグレード、最新設備が搭載されたハイクラスまでさまざまなグレードがあります。最低限の機能でよければローグレードで十分ですが、キッチンにこだわりがある場合はミドルグレード以上を選ぶことをおすすめします。
トイレや洗面台も、グレードによって価格が大きく異なります。温水洗浄便座の有無や収納スペースの大きさ、デザイン性などを考慮して選びましょう。
工事の規模や内容
マンションの水回りリフォーム費用は、工事の規模や内容によって大きく変わります。例えば、キッチンリフォームの場合、システムキッチンを交換するだけなら費用は比較的抑えられますが、キッチンのレイアウト変更や配管工事などを伴う場合は、費用が大幅に増加する可能性があります。
浴室や洗面所も同様で、ユニットバスや洗面台の交換だけなら費用は比較的抑えられますが、浴室・洗面所の拡大や配管工事などを伴う場合は、費用が高額になりやすい傾向があります。
このように、マンションの水回りリフォーム費用は、工事の規模や内容によって大きく変動します。リフォーム費用を抑えるためには、不要な工事は行わない、既存の設備をできるだけ活用する、複数の業者から見積もりを取るなどの工夫が必要です。
マンションの水回りリフォームでよくある失敗例と対策方法
ここでは、マンションの水回りリフォームでよくある失敗例と対策方法をまとめました。失敗例を学ぶことで、理想のリフォームを叶えやすくなるため、ぜひ知っておきましょう。
失敗例1:予算オーバー
リフォーム費用が当初の予算をオーバーしてしまうケースは少なくありません。
原因 | 対策 |
理想の詰め込み過ぎ | ・本当に必要か取捨選択 ・費用の内訳を把握する |
配管や壁・床下など見えない部分の老朽化 | ・想定される内容をすべて見積もりに反映してもらう ・10~20%の予備費を考えておく |
快適な住まいを実現しようと夢が膨らむあまり、予算の範囲内で収まるように必要か必要でないかを慎重に見極めることを忘れてしまう方もいらっしゃいます。費用の内訳を把握しないまま工事を進めてしまうと、最終的に予算を大幅に超えてしまう可能性があります。
また、予期せぬ追加費用が発生するケースとして考えられるのが、配管の老朽化による交換です。マンションの築年数が古い場合に多いケースですが、配管は壁や床の下に隠れているため、リフォーム開始後に老朽化が発覚することがあります。
その他にも、解体工事を始めてから、想定外の補修工事が必要になるケースもあります。
例えば、壁や床下地の腐食が見つかった場合、追加の補修工事が必要になり、費用もかさみます。
このような予算オーバーを防ぐためには、事前の見積もりと資金計画が重要です。リフォーム会社には、現状を詳しく伝え、想定される費用をすべて含めた見積もりを作成してもらうようにしましょう。
あらかじめ、見積もり金額に10%~20%程度の予備費を上乗せしておくと、予期せぬ追加費用が発生した場合でも対応できます。リフォームローンを利用する場合は、返済計画をしっかりと立て、無理のない範囲で借り入れを行うようにしましょう。
失敗例2:工事期間の長期化
マンションの水回りリフォームにおいて、工事期間の長期化は大きな問題となる可能性があります。想定外のトラブルや業者の手配ミスなど、さまざまな要因で工事が遅延してしまうと、居住者の日常生活に支障をきたすだけでなく、追加費用が発生するケースも少なくありません。
水回りリフォーム中は、生活に欠かせない設備の使用が制限されるため、工事期間が長引けば長引くほど、不便を強いられることになります。例えば、キッチンが使えない期間は自炊が難しくなり、外食や中食に頼る生活を余儀なくされます。
浴室が使えない場合は、近隣の銭湯を利用する方法がありますが、トイレが長期間使えない場合は、宿泊施設の利用も検討する必要があります。
また、工事期間中の騒音問題やエレベーターなど共有部分の占有により、近隣住民からクレームが入ると、工事延長の原因となります。
工事の長期間化を避けるためには、事前の綿密な計画が重要です。リフォーム業者としっかりと打ち合わせを行い、必要な資材や人員を事前に確保しておく必要があります。
万一想定外のトラブルが発生した場合に備えて、スケジュールに余裕を持たせておくことも大切です。近隣住民への配慮として着工前に近隣住民に挨拶を行い、工事内容や作業時間、工事期間について説明することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
失敗例3:リフォーム後の使い勝手の悪さ
せっかく費用をかけてリフォームしたのに、事前プランニングの不足によって「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもあります。
このような失敗を防ぐためには、リフォーム前にライフスタイルに合わせた綿密なプランニングが欠かせません。まずは、普段の生活の中で不便を感じている点をリストアップしてみましょう。
家族構成やライフスタイルの変化を予測したり、将来的なメンテナンス性を考慮したりすることも必要です。その上で生活動線や家事動線を考慮し、使い勝手のよい水回りになるよう、プランニングします。
また、水回り設備はショールームで実物を見て、サイズ感や使い勝手を確認することが大切です。カタログの情報では分からない細部が確認でき、失敗が防げるでしょう。
マンションの水回りを快適にリフォームするなら旭ハウジングへ
マンションの水回りリフォームは、快適な暮らしと資産価値向上に繋がる投資です。老朽化した水回りは、生活の質を低下させるだけでなく、将来的に水漏れなどのトラブルリスクも高まります。
いざ故障してからリフォームを始めると、不便な期間が長くなってしまうため、早めのリフォームをおすすめします。気になる箇所があれば、まずはリフォーム会社へ相談し、具体的なプランや見積もりを検討してみましょう。
東京・神奈川にお住まいで水回りのリフォームを検討中の方は、ぜひ旭ハウジングへご相談ください。多数のマンションの水回りリフォームの経験から、お客様のご希望に合わせた多彩なプランニングを得意としています。
些細なことでも、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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