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洗面化粧台のベストな高さは何センチ?基準や洗面台の選び方を解説

歯を磨いたり、顔を洗ったり、朝の身支度を整えたり、水回り設備の中でも特に使用頻度が高い洗面化粧台。
そんな洗面化粧台の高さが身体に合っていない場合、使いづらくストレスを感じるだけでなく、腰や肩に負担がかかることで将来的に体の不調につながることもあります。

そこで今回は、理想的な洗面化粧台の高さの決め方について詳しく解説します。
一般的な高さの基準やケース別の考え方、使いやすい洗面化粧台を選ぶためのポイントもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

洗面化粧台の高さは「身長 ÷ 2」が基本

まずは、洗面化粧台の高さについての基本的な決め方、標準的な高さについて解説します。

身長に応じた高さの決め方

洗面化粧台の高さを決める際、最も基本的な目安となるのが「身長÷2」という計算式です。この式で算出された高さであれば、洗面化粧台を使う際に自然な姿勢で立ったとき、腰や肩に負担がかかりにくく、ほとんどの人にとって快適に感じる高さとなります。

例えば、身長160㎝の場合は洗面化粧台の高さは80㎝。この高さだと、洗面ボウルに手を伸ばしたときに自然な姿勢を保つことができ、長時間の使用でも疲れにくくなります。
ただし、実際には同じ160 ㎝でも肘の位置が高い人、反対に低い人など、最適な位置は微妙に異なるもの。「身長÷2」の計算式はひとつの目安と心得ましょう。

洗面化粧台の標準の高さは「80㎝」

現在流通している既製品の洗面化粧台の標準的な高さは80㎝です。
80㎝という高さは幅広い身長の方々に対応できるように設計されており、日本人の平均的な身長に最も適した高さとされています。

多くのメーカーがこの高さを採用しているため、選べる洗面化粧台の種類も豊富です。また標準サイズであれば、設置スペースや水回りの配管工事なども比較的スムーズに行えることが多いため、コストや工期の面でもメリットがあります。

ただし、身長が極端に高い方や低い方の場合、標準サイズが必ずしも最適とは限りません。既製品の洗面化粧台であっても、オプションで75・85㎝といった高さに変更できる製品が多いため、場合によっては高さ調整を検討しましょう。

洗面化粧台の高さ、こんな場合はどう決める?

「洗面化粧台の高さは身長に合わせて選ぶ」といっても、家族に身長差がある場合や車いすを利用する方がいる場合などは判断が難しいでしょう。ここでは、ケースバイケースでの高さの決め方を紹介します。

家族に身長差がある場合

夫婦間に身長差がある場合や小さな子供がいる家庭では、誰の身長に合わせて高さ決めをするべきか迷うこともあるでしょう。
このような場合、一般的には身長の高い人に合わせるのが最適です。なぜなら、腰をかがめて洗面化粧台を使う行為は、かがみこむ高さが低くなるほどに腰への負担が増すからです。
ただし、あまりにも身長差がある場合は、ある程度低めに設定したり、ツインボウル式の洗面化粧台で高さを変えて設置したりする方法を検討すると良いでしょう。

子供の身長に関してはいずれ成長して背が高くなるため、踏み台を使って高さを合わせてあげるのがベストです。コンパクトな洗面室の場合は、折り畳み式の踏み台を置けば場所を取りません。階段式や滑り止め付きなども販売されているので、使い勝手に合わせて選びましょう。

洗面ボウルとカウンターに高低差がある場合

最近の洗面化粧台では、デザイン性の高い製品や造作洗面台などが増えています。その中には「ベッセル式(洗面ボウル上置き型)」など、洗面ボウルとカウンターに高低差があるデザインも多く見られます。
このようなタイプでは、カウンターが高すぎると腕が洗面ボウルのフチに当たって顔が洗いにくいといった不具合が生じる恐れがあるため注意が必要です。

洗面ボウルとカウンターに高低差がある場合は、洗面ボウルの上端を基準に高さ決めをしましょう。カウンター高さは一般的な洗面化粧台よりも低くなります。

車いすを利用する場合

車いすの利用者がいる場合は、本人のみならずほかの家族にとっての使いやすさを考えることが大切です。
ユニバーサルデザインの洗面化粧台は身体が不自由な人に向けて設計されているため、車いすの利用者を含めさまざまな人にとって使いやすいメリットがあります。高さは75㎝と少し低めなのが一般的で、カウンター下に足が入りやすく洗面ボウルが広いといった特徴があります。

さらに介護者が必要な場合は、車いすの利用者と介護者が横並びで使えるタイプの洗面化粧台をセレクトすると、お互いにストレスなく過ごせるでしょう。

家族みんなが使いやすい洗面化粧台の選び方

洗面化粧台は、高さ以外にも使い勝手に影響する要素がたくさんあります。
家族みんなが使いやすい洗面化粧台を選ぶために大切な2つのポイントを紹介します。

ショールームなどで実際の高さを確かめる

洗面化粧台の高さを決める際に最も確実な方法は、実際にショールームなどを訪問して製品をチェックすることです。
カタログやオンラインショップで見たデザインやサイズが、家族にとって本当に使いやすいかどうかは体験してみなければ分かりません。

メーカーのショールームでは標準以外の高さも展示されているケースが多いため、さまざまな製品で手を伸ばした際の感覚や腰への負担を確認することができます。
家族に身長差がある場合なども、理想に近い高さを見つけることができるでしょう。

間口や奥行きのバランスも考慮する

洗面化粧台を選ぶ際には、高さだけでなく間口や奥行きのバランスを考慮することも重要なポイントです。
洗面室は1坪~1坪半程度の広さが一般的なため、設置予定のスペースに最適なサイズでなければ、洗面化粧台が収まらなかったり、逆にすき間が生じたりする可能性があります。奥行きが大きすぎる場合も、家族がすれ違うスペースが取れなかったり、収納棚や洗濯機などが置けなくなったりする問題が発生します。

洗面化粧台を設置するスペースをあらかじめ採寸し、家族の動線なども考慮しながら最適なサイズの製品を選びましょう。

まとめ|最適な高さの洗面化粧台で快適な暮らしを

洗面化粧台は一日に何度も使用する場所のため、身体に合った高さであることがとても大切です。微妙な高さの違いでも、日々のストレスや身体への負担は大きなものになるでしょう。
高さを検討する際には、標準的な高さを理解したうえで、実際にショールームなどへ訪れ体感することで、家族全員にとって使いやすい洗面化粧台が選びやすくなります。
また、造作洗面台などイレギュラーなデザインの場合は、経験値の高い設計者にアドバイスを受けることが重要です。
洗面室に合わせた間口や奥行きも考慮しながら、家族みんなが快適に使える洗面化粧台を実現させましょう。

東京・神奈川・千葉エリアで家づくりを手掛ける旭ハウジングは、お客様のお悩みや理想、ライフスタイルを丁寧にヒアリングし、家族全員が快適に過ごせるプランをご提案します。
今回紹介した洗面化粧台はもちろん、新築の注文住宅から既存住宅のリノベーション、水回り全般のリフォームまで、何でもお気軽にご相談ください。

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